マットレスの寿命はマットレスの種類や各メーカーの品質によっても多少代わりはありますが、大まかな目安としては8年~10年で買い替えの時期となります。
低品質のものや、ヘタリやすい種類のマットレスだと2年~3年程度で買い替え交換が必要になってしまうこともあります。
寿命がすぎているのにもかかわらず何年も使っていると寝姿勢が崩れてしまい体が歪んでしまったり、特定部分が深く沈んでしまい圧迫されて腰痛や足のしびれなどの原因になる可能性もあります。
今回は、マットレスの種類別平均寿命やマットレス人気メーカー別の寿命や買い替えの目安をご紹介するとともに、人には聞きづらい「同じマットレスを何年使っているか」を492人にアンケート調査した結果をご紹介していきます。
紹介内容
マットレスの種類別寿命目安一覧表
寿命目安 | 価格目安 | |
低反発 | 3年~5年 | 7千円~5万円 |
高反発 | 6年~8年 | 3万円~12万円 |
ポケットコイル | 8年~12年 | 5万円~30万円 |
ボンネルコイル | 5年~10年 | 3万円~15万円 |
ファイバー | 6年~8年 | 5万円~12万円 |
ラテックス | 6年~8年 | 3万円~30万円 |
マットレス種類別に寿命目安をご紹介しましたが、スプリング系の「ポケットコイル」や「ボンネルコイル」は寿命が10年程度と比較的長いのですが、そのほかのマットレスは平均8年程度の寿命目安となっています。
特に低反発マットレスはへたりが早く寿命が短いことが多くなっています。
注意して欲しいのは、マットレスの品質によって寿命は大きく変わるということです。上記の寿命はあくまでも一定の品質をクリアしているものの寿命目安で安価に生産されている低品質なマットレスはさらに寿命が短くなります。
各メーカーのマットレス寿命を比較
寿命目安 | 価格目安 | |
ニトリ | 3年~7年 | 3万~8万 |
IKEA | 3年~7年 | 1万~4万 |
無印 | 3年~7年 | 1万~11万 |
フランスベッド | 8年~10年 | 4万~50万 |
東京西川 | 8年 | 4万~10万 |
日本ベッド | 12年 | 12万~40万 |
モットン (高反発マットレス ) |
6年~8年 | 4万~6万 |
雲のやすらぎ (敷布団+高反発) |
6年~8年 | 4万~6万 |
シモンズ | 12年 | 15万~50万 |
トゥルースリーパー (低反発マットレス) |
3年~5年 | 2万~4万 |
エアウィーヴ | 6年~10年 | 5万~20万 |
テンピュール | 8年~10年 | 10万~50万 |
マニフレックス | 12年 | 3万~40万 |
※この寿命目安はあくまでも当サイトの独自基準でみた参考数値です。
マットレスの使用環境にもよりますが、おおよそこれくらいの寿命目安を参考に買い替えの目処を立てるといいと思います。
また、表をみていただくとわかりますが、価格に比例して寿命も長くなる傾向になります。やはり品質の高いマットレスを作る場合には高品質な素材を使う必要があるためコストが上がり販売価格も高くなります。
安いマットレスがダメという訳ではありませんが、安いものは寿命が短いことが多いため寿命の長いマットレスを手に入れたい方は価格も一つの目安と覚えておきましょう!
ちなみに私がおすすめしているコスパがよくて耐久性の高いマットレスは「腰痛におすすめマットレス比較ランキング」でご紹介しています。
マットレス交換時期の目安
- いつも寝ている部分が凹(へこ)んでいる
- 購入時よりも柔らかく反発力がない
- バネのヘタリやきしみがひどくなった
- カビがひどく不衛生な状態
- 寝起きに体が痛くなる
この5つに当てはまっている場合には買い替え目安の時期なので、早めにマットレスの買い替えを検討することをおすすめします。それぞれ1つずつ具体的にその理由についてご紹介してきます。
いつも寝ている部分が凹んでいる
低反発マットレスによく現れる劣化やヘタリ方ですが、普段寝ている部分が他の部分よりも凹んでへたれてしまうことがあります。
凹んでいる場合にはマットレスが寿命を迎えたサインで、体を正しい姿勢で支えることができなくなっています。
このような状態で寝ていると、寝ている姿勢が崩れてしまい常に猫背で寝ているような状態になってしまったり、腰やお尻周りなどの血流が悪くなり寝起きに体の痛みが発生する原因にもなります。
購入時よりも柔らかく反発力がない
購入した時よりも明らかに柔らかくなってきていて反発力がない場合や寝ている部分が深く沈むような場合もマットレスの寿命だということができます。(高反発マットレスや敷布団によくおきる劣化です)
また敷布団の場合には中の綿や羽毛がペタンコに潰れてしまい、ふんわりとしていたものがペタペタになっている場合は劣化していると言えます。
マットレスの役割は体を面でしっかりと支えて正しい姿勢で寝ることをサポートすることですが、柔らかすぎるヘタっているマットレスは寝ている姿勢を崩し体の不調の原因にもなります。
数千円〜3万円程度で購入したマットレスの場合は5年使うと相当ヘタレてきている可能性が高いので買い替えの検討をしてみましょう。
バネのヘタリやきしみがひどくなった
これはスプリング系マットレスの「ボンネルコイル」や「ポケットコイル」が寿命を迎えた時によくおこる劣化なのですが、マットレス内部のバネがヘタってしまい寝転がった時にバネがギシギシときしんだ音がしたり、背中にバネを感じるようになってしまった場合には買い替えの目安となります。
私もボンネルコイルマットレスを使っていたことがありますが、マットレス表面のクッション部分が劣化してヘタってしまったことにより、内部のバネが背中に当たって痛くて眠れなくなったことがありました。
少しでも寿命かな?と思ったら早期買い替えをおすすめします。
カビがひどく不衛生な状態
高反発マットレスや低反発マットレスは通気性が悪いのである程度お手入れをしていなければすぐに湿気が溜まりカビが生えてしまいます。
定期的に陰干しなどをしていれば問題ありませんが、マットレスの裏側をみてみてカビが大量に生えているような場合には買い替えをおすすめします。
寝ている時にカビを吸ってしまうとアレルギーになる可能性もあるので注意してください。
寝起きに体が痛くなる
寝起きに腰痛・肩こり・首の痛みなどがある場合には根本的にマットレスが体にあっていない状態です。
このようなマットレスを長期間使っていると、体がそのマットレスに合わせようと背骨が歪んでしまったり姿勢が悪くなったりしてしまう可能性が高いため、自分の体にあっていないマットレスは基本的にすぐに買い替えることをおすすめします。
また当初は寝心地がよく体に合っていた物でも、マットレスが劣化すると体に合わなくなります。寝起きが悪くなったなと感じるようであればマットレスの寿命を疑いましょう。
マットレスの寿命を長持ちさせる秘訣
マットレスをローテーションさせて使う
高反発マットレスや低反発マットレスの場合にはマットレスの両面を使える設計になってるものが多いので、定期的にマットレスをローテーションさせて使うことで寿命を長くすることが可能になります。
私も今現在高反発マットレスを使っていますが、しっかりとローテーションさせて使っているので3年愛用しているマットレスでも全くヘタりがありません。
ポケットコイルやボンネルコイルなどのスプリング系マットレスの場合には重量が重いのでローテーションさせるのが難しいかもしれませんが、定期的に湿気対策などを行うようにしましょう。
シーツをこまめに洗濯
マットレスカバーやシーツを定期的に洗濯して乾燥させることで、雑菌繁殖やダニ・ホコリ・臭いなどをしっかりとお手入れすることができます。
長期間マットレスカバーを洗濯していない場合、体の皮脂や古い角質などがカバーに付着してしまい雑菌が繁殖したりダニが発生したりしてしまいます。
衛生的で快適な睡眠を取るためにもシーツやマットレスカバーはこまめに洗うようにしましょう。目安としては1週間~2週間に1度洗濯してあげるといいです。
定期的に日干し・陰干しをする
マットレスは定期的に日干しや陰干しをすることで湿気を除去してマットレスのヘタリやカビを予防することが可能になります。
ものによっては、日干しすると劣化してしまうマットレスもあるのでしっかりと説明書を読んでそのマットレスにあっているお手入れ方法が大切です。
スプリング系のマットレスはとても重くて一人ではとても干すことができませんし、干すような作りにもなっていないため、ベッドとの接地面にカビが生えやすくなっています。定期的に壁に立てかけてマットレスの下面を乾燥させてあげるようにしましょう。
除湿シートの利用も検討しよう
マットレスのお手入れを忘れてしまいがちな人は、マットレスと床・畳・ベッドの間に除湿シートを入れることをおすすめします。
マットレスの最大の敵は湿気なので、その湿気を効率よく除去できる除湿シートはマットレスの寿命を長くできるアイテムでもあります。定期的に干す時間も確保できない場合には除湿シートを利用するようにしましょう。
ニトリなどで普通に販売されていますし、Amazonや楽天などのネット通販でも比較的安く販売されています。
マットレス何年使ってる?492人にアンケート調査
アンケートはクラウドワークスにて実施致しました。
アンケートの結果、同じマットレスを1〜3年程度使っているという結果が一番多く回答されました。そして次に多かったのが5年以上使っているという回答でした。
このデータからわかることは、マットレスを5~8年程度利用してから買い替える方が非常に多く、みなさん比較的しっかりとマットレスの買い替えを行なっているということです。
マットレスは1日の3分の1を過ごす場所なので、8年に1度程度は買い替えを検討することをおすすめします。
また、ヘタっているマットレスや寿命をすぎたマットレスを長く使っていると寝姿勢が崩れ体のバランスが崩れてしまう可能性が高くなりますし、腰痛や肩こりなどの原因にもなります。
健康で快適な睡眠を手に入れるためにもマットレスの買い替えは必要なことです。
マットレスを買い替える時は耐久性がよく寿命が長いものを選ぼう
マットレスの買い替えポイントとして、10年ほどマットレスを愛用したい方の場合にはポケットコイルの10~30万円程度するものを購入すれば耐久性が高く長く愛用できるマットレスを手に入れることができます。
そして、比較的安くそして耐久性も高いものを購入したい方の場合には「高反発マットレス」がおすすめです。
「コスパ良し!5万円以下のマットレス」でも紹介していますが高反発マットレスは耐久性が高く寝姿勢を正しくサポートしてくれるのに加えて価格が比較的安価でコスパが良いタイプのマットレスです。
品質の高い高反発マットレスを見極めるポイントとしては「復元力が90%以上」「密度が30D以上」のものを選ぶようにしましょう。家具店に足を運んでいちいち調べるのが面倒なのですが、長く使いたければ絶対にここはチェックしておくことをおすすめします。
ちなみに我が家では私が「モットン」というマットレス、妻が「雲のやすらぎ」というマットレスを使っていて、それを横並べにして一緒に寝ています。